映画監督の給料・年収・収入

収入は人によって大きく異なる

大好きな映画に携わる仕事ができれば、それでよいという人も中にはいるでしょう。しかし、それでは生活が成り立ちません。

そこで気になるのが、映画監督になった場合の収入でしょう。しかしながら、映画監督の収入は大変なバラつきがあるので、一概にはいえない部分があります。

運、才能、実力、PR力などさまざまな要素が、映画監督の収入には作用しています。

駆け出しの映画監督はどれくらいの収入?

最初に駆け出しの映画監督の場合でお話ししましょう。

もし駆け出しの監督が、スポンサーがきちんとついている商業映画を作成した場合ですと、1本あたり約400万円といわれています。

もちろん年に何本の作品を手掛けるかで、年収は大きく変わって来ます。

ただこのレベルで仕事ができる方は、駆け出しの映画監督としてはまずまずだと考えてよいでしょう。

実はどんなに映画が大ヒットして興行収入が得られても、興業会社が多くのお金を持って行き、中間管理職的な立場である映画監督のもとにはあまり入らないともいわれています。

ちなみに日本映画監督協会では、最低報酬として350万円の金額設定があります。

アマチュアは赤字になることも

個人的な小さな映画の場合、自分の貯金を切り崩したり、借金をして映画制作にあたる人もいます。アマチュアで活躍する映画監督の場合は収入がほとんど見込めず、赤字になることも日常茶飯事なのです。

けれども、制作会社に就職して段階を踏んで映画監督を目指す場合は、収入の形態が変わってきます。

監督としてではなく会社員としての給与になりますので、初任給は20万円ほどだといわれています。

アマチュアの監督の中には、アルバイトをしながら作品作りに取り組む人も少なくはありません。

有名映画監督の収入は破格の金額に

有名映画監督は、作品を1本撮影するだけで1000万円以上の収入を得ることができるともいわれています。

なぜなら映画の出来にかかわらず、監督の名前だけで人々の注目を集めることができるので、公開前にある程度の興業収入を見込めるからです。

たとえば宮崎駿監督・北野武監督・堤幸彦監督など、名前を聞くだけで作品を見てみたいという気持ちが湧いてくるでしょう。

そのため大物監督は引く手あまたで、監督側が作品を選ぶという実に贅沢なこともできるようになります。

大物監督の称号を得ることができれば、低予算〜高額予算なものまで、自分の感性にもとづいて撮りたいものを撮ることができるのです。

これこそが、有名映画監督の醍醐味です。

大物監督になれば、駆け出し監督と比べものにならない位の報酬を得ることができます。年に1本撮ればあとは悠々自適な生活を送れる位の報酬が手に入る場合もあるのです。

映画監督の給与は本当にピンキリです。収入面でも厳しい世界ではありますが、大きな成功を手にすることもできる仕事です。