「さて、70年前の今日、1953年8月29日、民放で初めて日本テレビがプロ野球中継を放送しました。後楽園球場で行われた巨人対大阪タイガース(現阪神)の一戦を、当時はテレビカメラ2台で……」
2023年の同日、BS日テレで放送されたプロ野球の巨人―広島戦。プレーの合間に、アナウンサーがそんな歴史に触れた。
今年はテレビの本放送開始70年だが、実はテレビのプロ野球中継70年の節目でもある。NHKも日テレの6日前に初めて放送した。テレビ誕生当初から、貴重な放送コンテンツだったプロ野球中継は、戦後日本でどんな役割を担ったのか。
日テレによると当初、カメラはバックネット裏と一塁側の2台。選手の表情も映りにくかったとされるが、それでも街頭テレビには多くの観衆が詰めかけた。
元ソフトバンク球団取締役で桜美林大学の小林至教授は、あまたあるスポーツからプロ野球が中継に選ばれたのは、GHQ(連合国軍総司令部)が国民に娯楽を提供して占領政策を推進するために、終戦まもなくプロ野球を再開させるほど、野球が国民的スポーツだった点が大きいと指摘する。
- 【視点】
バックスクリーンに設置された後楽園球場のセンターカメラから映し出された選手達を初めて観た時、感動したなぁ。1978年かぁ、、、当時私は小学校6年生、地域の少年野球チーム西陣タイガースに所属していた。阪神タイガースと阪急ブレーブスのファンで、
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