地球の地殻が動く最古の証拠、科学者たちが新たに発見 豪州

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研究者らが岩石サンプルを採取した西オーストラリア州のイースト・ピルバラ・クラトン/Roger Norman/Alamy Stock Photo

研究者らが岩石サンプルを採取した西オーストラリア州のイースト・ピルバラ・クラトン/Roger Norman/Alamy Stock Photo

(CNN) パズルのピースのように地球を覆う岩石地殻はゆっくりと、だが着実に動いている。プレートテクトニクスと呼ばれるこのダイナミックな現象は、地球上での生命誕生を促した生息環境や気候条件の形成に寄与したとされている。しかしこうした地質学的プロセスが具体的にいつ始まったのかは、数十年にわたり科学界の論争の的となってきた。

科学者たちはこのほど、地球上におけるプレートテクトニクスの最も古い直接的な証拠を突き止めたと発表した。地球はプレートテクトニクスが発生することが知られている唯一の惑星。今回の発見は、プレートテクトニクスが数十億年前から地球の地形を形作っていたことを示唆するものだ。

「なぜ山があるのか​​? なぜ海があるのか​​? プレートテクトニクスでなければ説明がつかない」。19日に科学誌サイエンスに掲載された新たな研究を主導したハーバード大学地球惑星科学教授のロジャー・フー氏はそう述べる。「従って、初期の地球でプレートテクトニクスがいつ起こったのかを理解しようとすることが根本的な問いとなる。それで他のすべての現象が説明できる」

現在、地球は七つの主要プレートと八つの小プレートから構成されている。プレートの平均の厚さは125キロメートルで、年間数センチメートルの一定速度で移動している。それぞれのプレートは、隣接するプレートから遠ざかったり近づいたりしながら動いており、火山活動や地震は通常、これらの境界付近に集中する。

アイスランドのスンドヌークル火口列に見られるような火山活動は、地殻プレートが接する場所で発生しやすい/John Moore/Getty Images
アイスランドのスンドヌークル火口列に見られるような火山活動は、地殻プレートが接する場所で発生しやすい/John Moore/Getty Images

科学界では、プレートテクトニクスは44億年前に始まったと主張する人もいれば、過去10億年以内に始まったと考える人もいる。現代のプレートテクトニクスが、かつて初期地球を覆っていた地獄のようなマグマの海から直接発生したのか、あるいは断続的に移動するプレートや一枚の連続したプレートといった中間段階が介在していたのかは依然として不明だと、研究著者らは指摘する。

最新の研究によるとプレートは35億年前、すなわち太古代にはすでに移動しており、その頃には地球上に初期の微生物生命が存在していたことが明らかになった。プレートテクトニクスの活動時期を遡(さかのぼ)って分析することで、地球の初期の歴史や初期生命を支えた環境についての手がかりが得られる可能性があると、研究は述べている。

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