

NTTドコモビジネスとNTTソノリティは3月26日、JR東海が2026年度から順次導入する東海道新幹線 N700Sの上級クラス座席に、NTTの音響技術「PSZ」(パーソナライズドサウンドゾーン)を活用した音響ソリューションを導入すると発表した。PSZ技術が国内の公共交通機関で採用されるのは初めてという。
東海道新幹線の上級座席に設置へ
PSZは、音を出す波と打ち消す波を同時に制御し、開放空間でも特定の範囲に音をとどめるNTTの特許技術だ。周囲への音漏れを抑えつつ、必要な音だけを届けられるとしている。これまで「nwm」や「cocoe」などのコンシューマー向け製品に展開してきたが、公共交通機関への実装は今回が初となる。
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導入対象は、2026年10月にサービスを始める個室タイプの上級クラス座席と、2027年度中に導入する半個室タイプの上級クラス座席。ヘッドレスト部分にPSZ対応スピーカーを搭載し、利用者のデバイスとワイヤレス接続することで、音楽や動画の音声を耳元付近に届ける。周囲への音漏れを抑えながら、移動中でも音声コンテンツを楽しみやすくする狙いだ。
JR東海とNTT側は、移動中の動画視聴のほか、オンラインでの打ち合わせなども想定する。イヤホンやヘッドホンを使わず、個別の音響空間を確保できる点が特徴になる。
今回の取り組みでは、NTTドコモビジネスがPSZ技術のライセンス提供を担い、NTTソノリティが制御システムの開発や車両環境に合わせた音響設計を担当する。両社はJR東海と連携し、鉄道車両内での検証を進めた結果、実装可能性を確認できたため導入を決めたとしている。
NTT側は今回の導入を、音響技術による移動空間の変革に向けた一歩と位置付ける。今後は鉄道以外の移動シーンや公共空間への展開も検討する。
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