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中東情勢
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AIの「本当の戦場」はモデルではなかった——Microsoftの$99/月が証明する、ハーネス統合の経済学 2026年3月9日、MicrosoftがAnthropicと協力して構築した新エージェント製品「Copilot Cowork」と、月99ドルの新グレード「Microsoft 365 E7」を発表した。AnthropicのClaudeを中核に採用したCopilot Coworkは、同年5月1日より本格提供予定だ。一年前まで「我々のAI戦略はモデルに依存しない」と繰り返していたMicrosoftが、なぜ競合のAI企業のアーキテクチャを採用したのか。この問いに答えが見えたとき、AIエージェント時代の収益構造が浮かび上がる。 Stratecheryを運営するBen Thompsonは2026年3月、珍しい断言をした。「私はバブルではないと思う」と。Thompsonはこれまで「バブルは悪くない
エンジニアバブル(2015年-2022年)の後、人材ビジネスは静かに構造転換期に入りつつあります。 人材業界の再編が始まっているここ1〜2年ほど、人材業界の現場で感じる空気は明らかに変わってきました。私の会社にも、人材紹介会社やスカウト媒体から事業についての相談やピボットの報告が届くことが増えています。新しい事業領域への展開、サービスモデルの見直し、ITエンジニア領域から別領域への拡張など、人材ビジネスそのものの前提を見直そうとする動きです。 一方で採用企業からの相談内容も変化しています。最近特に多いのは、「人材紹介に頼らない採用はできないか」という相談です。リファラル採用、採用広報、コミュニティ、ダイレクトリクルーティングなど、紹介会社を介さない採用手段をどう組み合わせるかというテーマの相談が目立つようになりました。 人材会社側も、採用企業側も、それぞれ違う立場から同じ変化を感じています
AIによってソフトウェアエンジニアや、それを扱うヒトの価値が変わりつつある、という議論が広がっています。 従来のエンジニアバブル期、特に2015年から2022年頃までは、企業にとって最も重要だったのは「正社員エンジニアの頭数を揃えること」でした。開発需要が急増し、採用競争が激化する中で、採用と定着を担うポジションとして存在感を高めたのがエンジニアリングマネージャー(EM)です。 しかしAIの台頭と景気環境の変化により、エンジニア採用そのものが落ち着き始めた現在、EMの役割もまた変化しつつあります。 今回は、EMConf JP 2026の様子を踏まえながら、AI時代におけるエンジニア中間管理職の役割について考えてみたいと思います。 EMConf JP 2026EMConfは、開発組織の中間管理職をテーマにしたカンファレンスです。いわば「エンジニアリングマネジメントの祭典」とも言えるイベントで
アメリカの若者のあいだで、「趣味」という概念が注目されている。しかもそれは、家でひとりで完結する趣味だけではなく、出会いの場としてのと趣味も含まれている。ランニングクラブ、麻雀ナイト、レコードを聴く会、ミュージックビンゴ、ブッククラブなど、要するに「何かを一緒にやる」目的のある「趣味」が、話題になっている。 象徴的なのはランニングだ。Stravaの2024年トレンドレポートは、2024年にランニングクラブの数が大きく増え、運動の動機として「ソーシャルなつながり」を重視する流れが強まっているとまとめている。(Strava Press) いまの若者にとって「夜のクラブに行く」より「朝のランに混ざる」ほうが今の気分に合う、そんな価値観の反転が、データの言葉で確認されるのは面白い。 AP通信は、サンフランシスコのバーやレストランで麻雀ナイトが若者を集めていると報じた。 DJやカクテルとセットで“夜
生成AIの進化を背景に、「ホワイトカラーは不要になる」「ソフトウェアエンジニアも淘汰される」という言説が強く流通しています。一方で、アメリカの足元のデータを見ると、ソフトウェア関連の求人は崩壊しているわけではありません。 Citadel Securitiesは、AI投資が拡大する中でもソフトウェアエンジニアの求人が前年比で増加している点に触れています。 Source: Citadel Securities, Indeed. Figures are for illustrative purposes only. Past performance figures do not guarantee future results. また、FREDのIndeed由来データを見る限り、ソフトウェア開発関連求人は急落一辺倒という状況ではありません。 Software Development Job Po
AIがプログラミングを民主化する。誰でもコードが書ける時代が来る。そんな楽観論を、3000万コミットのデータが否定した。 マスク氏は「2026年末にはプログラミングが全自動になる」と語り、AnthropicのCEOアモデイ氏は「AIが自律的に次世代を開発するまで1〜2年」と予測する。だが、この華やかな未来予測の裏で、Science誌に掲載されたばかりの論文が突きつけた事実は、それとは真逆の構造を描いている。 AIコーディング「使用率37%、恩恵ゼロ」の衝撃2026年2月19日、Science誌に掲載されたDaniotti et al.の論文「Who is using AI to code?」は、16万人の開発者による3000万件超のGitHubコミットをニューラル分類器で解析し、AIコーディングの世界的普及と影響を初めて大規模に定量化した研究である。 https://www.science
Pinterestの月間アクティブユーザーは6億1,900万人。前年比12%増。ユーザーは「欲しいもの」を自ら検索し、保存し、共有している。購買意欲データの宝庫だ。 にもかかわらず、2026年2月13日の決算発表後、同社の株価は17%下落し、IPO価格の19ドルを大きく割り込んで15.42ドルまで沈んだ。パンデミック以来の安値である。 何が起きたのか。ユーザー一人当たりの売上(ARPU)の成長率を見れば、答えは明白だ。わずか2%。ユーザーが12%増えているのに、一人当たりの稼ぎはほぼ横ばい。ユーザーには愛されている。広告主には見限られている。この乖離の正体を、投資家の視点から解剖する。 ユーザーにはウケる。広告主にはウケない私は「悩みを集めて、値段をつける」というコンセプトでマネタイズの思想を体系化する中で、「二つのフィット」という概念を提唱している。Product-Market Fit(
2026年2月23日、アメリカのAIスタートアップAnthropicがブログを1本公開した。タイトルは「How AI helps break the cost barrier to COBOL modernization」。地味な発表だった。だがその日の終値でIBMの株価は13.2%暴落し、時価総額から約4.5兆円が消えた。2000年のITバブル崩壊以来、最大の1日下落率である。 問題はIBMだけではなかった。アクセンチュアもコグニザントも連鎖した。市場が正確に読み取ったのは、IBMというひとつの企業のリスクではなく、「業務システムの複雑さを管理することで収益を得る」という半世紀のビジネスモデルそのものへの宣告だった。 1. 「複雑さの管理者」は誰に奪われてきたか投資家として立ち止まるべき点がある。今回の株価急落は、Anthropicが「新しい何か」を作ったからではない。「既存の何か」の構
ChatGPT「9億人×3%」の正体——OpenAI広告参入とAnthropicの分岐が暴く、AIマネタイズの残酷な法則 週間9億人が使うサービスの有料転換率が3%未満——。 この数字を見て、「まだ伸びしろがある」と読むか、「広告に行くしかない」と読むか。 その読み方の違いが、AI産業の未来を二つに割った。 2026年2月9日、OpenAIはChatGPTへの広告表示を開始した。 同じ週、Anthropicはスーパーボウルで「広告はAIに来る。Claudeには来ない」と宣言した。 2社のマネタイズ哲学が完全に分岐した瞬間だ。 私はエンジェル投資家として多くのスタートアップに投資してきた。 その経験から断言する。「何で稼ぐか」の設計思想は、企業のDNA——安全性、信頼性、そして長期的な企業価値——を不可逆に決定する。 この分岐は、単なるビジネスモデルの選択ではない。 投資家として、創業者とし
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 朝、満員電車に揺られてオフィスに到着したら、座る席がない。フロアをぐるぐる歩き回っても空席は見つからず、結局、廊下のベンチでノートPCを開いて仕事を始める。こんな経験をしたことはないでしょうか。私の周囲でも「座席難民」という言葉を耳にする機会が増えました。コロナ禍で急速に広がったフリーアドレスが、出社回帰の波の中で思わぬ問題を引き起こしています。 以下の記事では、日本企業の出社回帰が進んでいる実態を報じています。アマゾンジャパンは2025年1月から原則出社を社員に求めるようになり、メルカリも週2日の出社を推奨する取り組みを始めました。海外で先行していた対面中心のコミュニケーションで生産性や会社への帰属意識を高めようとする動きが、日本でも広がってきているのです。 一方で、コロナ禍の間にフリーアドレスを導入した企業は約半数に達しています。日経BP総合研
近年、「SaaS is Dead」「SIerの死」といった言葉が、海外のテック界隈を中心にトレンドとして消費されるようになりました。生成AIの進化によって、従来型のソフトウェアや受託開発は終わるのではないか、という文脈で語られることが多いように見えます。 しかし、この言説をそのまま日本の新卒市場、特に28新卒に当てはめるのは危険です。本稿で述べたいのは、SaaSもSIerも死なない一方で、新卒、とりわけ28新卒の置かれる環境は確実に厳しくなる、という点です。その原因はAIではありません。雇用構造と投資家行動の変化にあります。 米国で起きているのは「AI失業」ではないまず、米国の動きを整理します。日経新聞では、アメリカでビッグテックの人員拡大が2022年以降止まり、コンピュータサイエンスやコンピュータエンジニアリング専攻の未就職者が減っていることが報じられています。就職先として金融業界が吸収
KPI、アジェンダ、ケイパビリティ、ペンディング、アセット、キャパシティ。 ビジネスで使われる横文字って、ちょっと特殊ですよね。 マーケティング業界で使われる「CTR」「LTV」といった用語も、その代表例。やっぱり日常会話では使われない言葉だと思います。 ビジネスの世界に入ってはじめて聞いたときは、MTG(ミーティング)やIG(Instagram)についても僕はさっぱりでした。(インプットは大切だと思い、めちゃくちゃビジネス用語集を調べて読み込んでいた時期もあります。笑) しかし会社を経営し、多くのプロジェクトや人のコミュニケーションを見ている今、僕はできる限りカタカナの用語や「この業界だから伝わる言葉」は使わなくなりました。 代わりに意識しているのは、誰にでも齟齬なく伝わる「的確な言葉選び」です。 なぜ難しい言葉は避けたほうがいいのかときどき、社内のメンバーが適切ではない言葉使いをしてい
「私は人生のすべてをかけてこのスキルを磨いてきた。それがClaude Codeによって文字通り一発で打ちのめされてしまった」 これは、米国のあるスタートアップCEOの言葉です。中学生の頃からプログラミングを続けてきた彼は、Claude Codeを使い始めたところ、生産性が5倍に向上し、予定していた新規エンジニアの採用を中止したといいます。 2026年1月、米国シリコンバレーでは「Claude-pilled(クロード・ピルド)」という言葉が流行しているようです。映画『マトリックス』の「赤い薬(真実を知る薬)」に由来するこの造語は、米Anthropic社のAIエージェント「Claude Code(クロード・コード)」を一度使ったが最後、もはや以前の働き方には戻れなくなる経験を指しています。この「覚醒」を体験したエンジニアや経営者が、いま米国で続出していると言われています。 文系でコーディング経
理由は、それなりに正しい。 だが、一昨年末のヒューストン・ニューヨークにつづき、 昨年末にサンフランシスコとシアトルのスーパーを歩いて、 やはり強い違和感を覚えた。 アメリカの人気スーパーマーケットは、 まったく逆の方向を向いている。 1 サンフランシスコ・シアトルで観た「人が主役の売り場」昨年末のアメリカ滞在中、私は意識して何度もスーパーや市場に足を運んだ。街を知るには、観光名所よりも日常の買い場を見る方が、はるかに多くを語るからだ なかでも強く印象に残ったのが、 パイク・プレイス・マーケット ここでは、売り手と買い手が、実に自然に言葉を交わしている。 「今日はどれが一番いい?」 「この魚なら、こんな料理が合うよ」 それは商品説明でありながら、 同時に世間話であり、暮らしの相談でもある。 売る人と買う人のあいだに、 上下関係もなければ、演出された“接客”もない。 あるのは、 「今日の暮ら
2026年1月19日夕方の会見で衆議院の解散が表明され,2月8日の総選挙実施が示されました.本日は記者会見の雑感と経済政策への言及部分への論評です. ※本稿での会見発言引用は首相官邸webでの速報版に依拠しています 全体としての印象 過去の解散会見を少し見返してみても,今回の解散会見はかなり戦略的だなと感じます.会見自体が選挙に向けての重要な発信になっている.印象としては小泉(純一郎)内閣での郵政解散の穏やかversionといいますか. 高市YES/NO 7条解散のたびに問題となる「解散の大義」については会見冒頭で,「高市早苗が、内閣総理大臣で良いのかどうか、今、主権者たる国民の皆様に決めていただく、それしかない。」と今次の解散総選挙が自らの進退についての問いであることを明確にしました.続けて,高市首相から連立枠組みの変更や政策の変化といった理由が語られるのですが...とにかく「高市政権Y
2026年1月5日、日本経済新聞が報じた「DeNA・ソフトバンク・三菱UFJ、全社員AI人材へ」という記事は、日本企業がようやく本気でAIと向き合い始めたことを象徴している。 DeNAの南場智子会長は「AIにオールインする」と宣言し、ソフトバンクは孫正義会長の号令のもと、全社員に「1人100個のAIエージェント開発」という猛烈なノルマを課した。三菱UFJ銀行ですら、全行員3万5000人のAI武装化を急いでいる。 経営トップたちの危機感は正しい。「AIを使わないことは退化を意味する」という認識は、もはや疑いようのない事実だ。 しかし、企業が必死になって社内の生産性を上げようとしているその裏で、皮肉な現実が進行している。 個人がAIで武装した結果、企業の入り口である「採用システム」が破壊され始めているのだ。 The Economistが報じた最新のデータによれば、生成AIの普及以降、求職者1人
AIは魔法ではない。 膨大な電力と水を喰らい、熱と騒音を吐き出す、物理的な巨大産業だ。 2026年1月14日、マイクロソフトはトランプ次期大統領の要請に応じ、データセンター建設に伴う電気料金の上昇分を自社で負担し、使用量以上の水を地域に戻すと発表した。 これを「良き企業市民」のPRで片付けるのは浅い。 これは、AI産業が生み出してきた外部不経済(住民の電気代上昇、地下水の枯渇、騒音・光害など)が、政治の力で強制的に内部化されるフェーズに入ったことを示す。 そして経営の視点では、ここからが残酷だ。入場料が上がる。払えない事業者から消えていく。 本稿では、Amazonの住民トラブルと、今回のマイクロソフトの決定をつなぎ、「AI公害」の本質と、次に起きるインフラ戦争の論点を整理したい。 1.Amazon事例に見る「制度設計の敗北」2025年、米バージニア州でAmazonのデータセンターを巡る住民
「社員の学びに投資しよう」 「人的資本経営をはじめよう」 多くの経営者や人事担当社が、本気でそう思っているはずだ。 外部研修は一人あたり数十万円。社内勉強会を企画しても参加者は毎回同じ顔ぶれ。eラーニングのアカウントを配っても、ログインしてもらえないという現実に直面しながら、 「学びたい人は勝手に学ぶし、学ばない人は何をやっても学ばない」 そんな諦めの境地に、達しかけていないだろうか。 実はもっとシンプルな学びの方法がある。 それは誰もがやってきた「本を読む」という、古くからある方法だ。 意外にもそれを経営の武器にして急成長した会社がある。 マネーフォワード社だ。 その読書文化をライターの宮本恵理子さんが徹底取材し、一冊の本にまとめたあげた『会社は「本」で強くなる マネーフォワード 全社で取り組む「読書経営」』 (日本経済新聞出版)を読んだ。とてもすばらしい内容だった。選書リストだけでも価
CES2026を取材した日本経済新聞の記事では、AIやロボットを労働力を補う「移民」のように受け入れていくべきだ、という見方が紹介されていた。 人口減少が進むなかで、人がやらない仕事をAIが担い、結果として雇用は維持、あるいは拡大する——そうした整理だ。 この議論自体は、間違ってはいない。 だが、致命的に視点がズレている。 問題は、雇用の総量ではない。 **人間の時間が、どの仕事に対して「価格を失っていくのか」**である。 その現実を、きれいごと抜きで突きつけているのが、 マッキンゼーがAI導入によって削減した「150万時間」という数字だ。 マッキンゼーがAI導入により、昨年だけで「150万時間」の業務を削減したというニュースは、単なる業務効率化の成功例として消費してはならない。 これは、長らく続いてきた「時間単価(Time-based)」で稼ぐプロフェッショナル・サービス産業のビジネスモ
ニュースでの「実質賃金」は就業形態計の「現金給与総額」の伸び率からインフレ率を引いたものです.この現金給与総額は就業形態も労働時間も考慮されていません.パート労働者,フルタイムでも時短勤務や残業配慮などのある労働者(高齢者雇用など)の現金給与総額は当然低い.そのため,パート労働者・高齢者雇用が増加すると・・・現金給与総額はどうしても伸びなくなる. 現金給与総額は所定内給与・所定外給与・特別に支払われた給与の合計額です.ざっくり基本給+残業手当+賞与だと思ってください.11月の現金給与総額は前年同月比+0.5%です.その一方で,総実労働時間は▲3.6%と大きく低下しています.その結果,名目時給は4.1%ほどの上昇と計算されます ここから「実質時給」を計算するためにインフレ率を引いてみましょう.2024年11月から2025年11月にかけて消費者物価指数総合の上昇率は+2.9%.実質時給は+1.
日本経済新聞に「エントリーシートはAI頼み?」という記事が掲載されました。生成AIを使ってエントリーシートを作成する学生が増えていること、そしてそれに対応する形でエントリーシートそのものを不要とする企業が出始めていることが紹介されています。 この話題は、「AIを使うのはズルかどうか」という倫理論に回収されがちです。しかし本質はそこではありません。これは、新卒採用という制度そのものが、生成AIの普及をきっかけに静かに作り替えられつつある、という話だと捉えています。 就活生による生成AIの選考利用はすでに始まっている生成AIを選考に利用する動きは、突然現れたものではありません。私の関わる企業でも、昨年あたりからエントリーシートや事前課題に生成AIを使ったと思われる応募が確認され始めています。 まだ人数が少ない段階では、面接時に「どのような意図で生成AIを使ったのか」を確認するに留まり、特段問題
日経ビジネスに、非常に興味深い記事が掲載されていました。 「富士通、成果主義の失敗から得た3つの教訓 『制度の肝は一貫性』」 富士通といえば、日本の大企業の中でいち早く「成果主義」を導入し、その功罪を含めて多くの議論を呼んできた会社です。現在はジョブ型雇用への転換を進める彼らが、過去の失敗を振り返って語る言葉には、重みがあります。 記事の中で指摘されていた「失敗の要因」は、主に以下の3点でした。 手段の目的化: 制度導入そのものがゴールになってしまったこと。 一貫性の欠如: 昇進条件や評価基準がチグハグだったこと。 現場の白け: 「どうせ一部のハイパフォーマーのための制度だろう」と受け止められてしまったこと。 「制度はメッセージであり、一貫性がなければ現場は動かない」。 これは経営や人事に関わったことがある人間なら、首がもげるほど頷く話でしょう。 しかし、私はCOOや社外取締役として多くの
「中国なにするものぞ」「進め一億火の玉だ」「日本国民よ特攻隊になれ」。ネット上には、威勢のいい言葉があふれています。 どこにあふれてんだよ。正月早々妄想を新聞記事にするのやめてくんないかな。正月くらい本当のことを書けばいいのに。 案の定、ネットでは大炎上しているようだ。 毎度のことながら、この新聞社含め界隈メディアも界隈人も共通点があるのだが、それをとても言い当てている画像がネットにあったのて紹介したい。 頭の中で考えてばかりの人間は自己の認識こそが現実世界であると脳が錯覚しがちなので、まさに「お前の中ではそうなんだろう」となってしまうが、そうなってしまうと本当の現実がとても不愉快なので怒ってばかりになる。 怒るのは自由なので勝手にすればいいが、その自分の怒りをぶつける先が「まぎれもない事実や事実を正しく認識している人」に対して向けられるから厄介なのだ。 所詮、現実なんて大部分は不愉快で理
新年早々、アメリカ軍がベネズエラへ侵攻するという驚くべきニュースが飛び込んできました。現在進行形で、各種報道、解説がなされているので、事態の推移については、それらを参照してもらえたらと思います。(されていると思いますが) ・世界は国際法など関係ない19世紀的な弱肉強食の世界へ後退している、 ・中ロに武力による現状変更は容認できないと言っておきながら、ダブルスタンダードだという論説が増えています。 反ロシア政権の打倒を目的に軍事作戦を始めたロシアがウクライナを正式な主権国家として認めていなかったように、中国は台湾を主権国家と認めていません。というよりも、国の一部としています。(一つの中国という原則は、アメリカも日本も認めています。) 主権国家ベネズエラへの軍事侵攻が可能であるなら、中国共産党が、中国国内反政府危険分子として、台湾の頼清徳総統を、北京の法廷で裁判にかけるために逮捕する、という事
年末にかけて、いくつかのニュースや図を見ているうちに、ある違和感を覚えました。 情報商材、トクリュウ、MLM。一見すると別々の文脈で語られるこれらの仕組みが、組織図として眺めると似た形をしているのです。上層・中間・末端という階層構造、役割分担、そしてリスクが末端に集中する設計。この類似は偶然ではなく、構造的な必然ではないか。そう感じたことが、今回この記事を書くきっかけでした。 MLMの構造一般的なMLMの構造まず触れたいのはMLMです。MLM自体は違法なものではなく、昔から存在してきました。そのため、多くの人にとって「聞いたことがある」「誰かに誘われたことがある」程度の、比較的身近な存在です。 10年ほど前、錦糸町のファーストフード店で原稿を書いていたときのことです。隣の席では50代を中心とした男女混合のグループが激しい議論を交わしていました。テーブルに置かれていた封筒には、大手MLM企業
メーカーでマーケティングに携わっている方を主たる読み手と想定して、「小売を理解する」ことを目的に書き進めていくこのシリーズ。 第一回は、「お店とは何か?」ということを考えていきたい。 リアル店舗とECは、どちらがお好き?読者の皆さんは、本を求める買い場として、amazonとリアル書店、どちらが好きだろうか?楽しいだろうか? この問いかけをすると、大体いつも答えは ・購入する本が決まっている場合は、amazonが便利 ・そうでない場合はリアル書店 ・リアル書店には隙間時間にふらっと立ち寄って好奇心満たすようなユースケースもあるが、amazon(に限らずEC)にはそれがない と言ったところに集約される。まとめてみれば「便利なのはamazonだが、好きなのはリアル書店」というところだろう。 では、それはなぜだろうか? その答えを見つけるために、ちょっとした思考実験をしてみよう。 ここに(A)(B
ここ数日、「年収14万ドル以下は貧困」という刺激的なフレーズがアメリカのXで拡散されている。元の出典は、ポートフォリオ・マネージャーであるMichael W. Green が自身のニュースレターに寄稿した長文エッセイ 「My Life Is a Lie」だが、この文章の本質は「貧困ラインを再定義しよう」という単純な話ではない。むしろ、アメリカで「普通に働き、家族を持ち、人並みに生活する」ためのコストが確実に破綻寸前まで膨れ上がっているという現実を数字で示した試算だった。 Green はまず、現在のアメリカが用いる「貧困ライン」の歴史的な古さを指摘する。1960年代の貧困ラインは「食費×3」によって定義され、家計の支出構造がまったく異なる時代を前提にしていた。貧困ラインは米国保健福祉省(HHS)が算出しており、家族の人数によって基準が異なるほか、インフレを反映するため毎年更新される。2024
私流の表現をするなら「多くの問題は解かれるのを待っている状態」です。生成AIにはすでに多くの問題を解くケイパビリティがあり、問題のほうが解かれるのを待っています。ボトルネックはAIの地頭ではなく、AIにどうやって仕事の仕方を教えるか、という我々の方にあります。 この記事では、この課題を解決する実践的手法「AI BPO」について解説します。 なおAI BPOに関しては下記記事にて、今年の4月にも言及していますが、この1年の学びを入れて更にブラッシュアップしたものが本記事になります。 AI BPO - Ambient Agent(アンビエントエージェント) + Human in the Loopで実現するAIエージェントの新標準AI BPOとはAI BPOとは、AIエージェントが業務を自律的に実行し、人が確認・修正した最終アウトプットを返すサービス形態です。 LayerXでは、Ambient
2025年M1、最低得点高すぎ問題、ドンデコルテと真空ジェシカ1点差問題、駒場さん「志らく枠」なのでは問題を語る 2025年のM1が終わりました。今年も色んな「バカ」が登場しましたね。ルンバにまたがり江ノ島に行くバカ、全身にライトを巻き付けて現実をスワイプするバカ、そしてYahooの天気予報を見てやよい軒でおかわりするバカ。 みんな、本当に、最高にしょうもなかった。 各スポンサーさんも力が入っていましたね。貴乃花の子供時代を再現する日清食品さんとセブンイレブンさん(ですよね?)、渋谷凪咲さんに大声を出させるサントリーさん(「机上の空論城」が元ネタだと思います)。 今日だけのために作られたCM。なんと贅沢な! もはやM1は長嶋茂雄さんが評したような「国民的行事」なのです。哲夫さん風に言えば、日本全国が面白い。 さて、そんなM1を「データ」で振り返ります。 審査員は敬称付き、演者は敬称略とさせ
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